患部アイシングについて
毎年この時期は、部活動などによる学生のスポーツ外傷や障害の患者が増えます。
捻挫や打撲をはじめとする外傷に対し、初期治療としてアイシング(患部を氷のうなどで冷やす)がよく行われますが、今回はアイシングに対する注意点を述べます。
アイシングの目的は、患部を冷却することで初期症状である痛みや腫れ、熱を帯びることを防ぎ、組織のダメージ増大を防ぐことにありますが、これらが軽減されたからといって外傷自体がすぐに治るわけではありません。損傷した靭帯や筋肉、骨などは初期症状が治まってから修復し始めるものであり、アイシングによって患部の安静が不要になるわけではありません。アイシングさえすれば大丈夫、ではないのです。
急性外傷だけでなく、野球肘など緩徐に増悪する障害もしかりです。よく投球後にアイシングすれば野球肘は大丈夫、と誤解されますが、野球肘の本態は骨や軟骨の障害であり、これらがアイシングしたからといってすぐに改善するわけではなく、一定期間の患部安静(投球禁止など)が必要です。
目先の試合のために受傷部位に無理をかけ、その後の長い人生に悪い影響を残すのは好ましいことではありません。スポーツに限らず、外傷や障害に対しては、アイシングだけでなく、その後の患部への負担軽減など、適切な治療を受けて下さい。
目先の試合のために受傷部位に無理をかけ、その後の長い人生に悪い影響を残すのは好ましいことではありません。スポーツに限らず、外傷や障害に対しては、アイシングだけでなく、その後の患部への負担軽減など、適切な治療を受けて下さい。

