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2017年2月 7日 (火)

診察室での説明について

医療機関で医師が患者さんに診察や検査の内容を説明する際には、極力平易なキーワードを、特に一般的に認知度が高いと思われるものを用いることが多いですが、この使い方が容易ではありません。
というのは、キーワードを用いた途端に、患者さんに正確ではない内容を印象付けることが珍しくないのです。

例を挙げると、「骨折はしていなかった」「椎間板ヘルニアではなかった」「四十肩だった」「年のせいだった」...

前者二つは、結果の表現としては明快ですが、たいていの場合「骨折ではないが靭帯を痛めている」「ヘルニアではないが骨が神経を圧迫している」など、既知の診断名には該当しないものの患部の安静や注意が必要であり、「問題なし」ではありません。

残り二つについては、これらを伝えると「治療の必要なし」と誤解されやすいです。
根治は困難でも、鎮痛を図って症状を軽減たり、筋力や柔軟性を向上させて病状の進行を食い止めることは大抵の場合可能です。
また加齢による変化は自然なものなので、決して悪いことではありません。劣化や増悪ではなく、あくまでも「変化」です。

医師など医療者は、患者さんが自分の発言を誤解なく捉えていただけるか、常に神経を使っています。
受診の際には、既知のキーワードにこだわらず、説明を聞いて不明点をしっかり確認するようにお願いします。

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