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2018年7月

2018年7月31日 (火)

骨粗鬆症治療薬の注意点:中断したままでは危険なものあり

骨粗鬆症治療薬の中には、半年に一回注射をする薬剤があります(RANKL阻害薬:一般名デノスマブ、商品名プラリア)。
骨密度減少予防効果が高いので、女性の一般的な閉経後骨粗鬆症だけでなく、抗がん剤やステロイドの副作用由来の骨粗鬆症の治療にも用いられていますが、治療中断後の骨量低下が近年治療現場や学会などで問題となっています。

この薬の作用機序は、古い骨の細胞を破壊する破骨細胞の働きをブロックすることで、骨の細胞量が減ることを防ぐものですが、投与が中止されて他の薬剤による治療が行われないと、破骨細胞の働きが活発になってしまうため、中止後半年の骨密度が急低下するケースが報告されています。

投与されている患者さんにおきましては、転居や施設入所、入院などでこれまで治療を受けていた医療機関への定期的通院ができなくなる場合には、必ず治療を引き継ぐ医療機関や入所する施設にこの薬を注射している旨をおし伝え、可能であれば治療を継続してもらいましょう。
副作用などで投与の継続ができなくなった場合には、最後の注射後半年を超えないタイミングで、異なる薬剤による治療を行うよう、医療機関にご相談願います。

なおこの薬剤には、血液中のカルシウム濃度を低下させる副作用があるため、多くの場合でカルシウム製剤内服を並行して行っていますが、薬剤の投与が中止となった場合には、漫然とカルシウム製剤内服だけを継続すると、逆に高カルシウム血症となる危険性がありますので、必ず医療機関にご相談ください。

2018年7月28日 (土)

リハビリ室の治療機器を一部新調しました

この度当院リハビリ室の、低周波及び干渉波治療機を新調しました。
以前よりも治療効果の向上を体感していただければ幸いです。
なお低周波につきましては、金属製の電極ではなくスポンジを肌に着けるタイプになりましたので、金属アレルギーへの考慮が不要になりました。
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2018年7月 8日 (日)

災害による避難時の準備:処方薬を持参しましょう

全国各地で豪雨による被害が相次ぎ、避難所での生活を強いられる方が多数出ていることと思います。お見舞い申し上げます。

災害などで自宅での生活が送れず、避難所などで過ごす場合には、身の回りの品を最低限持ち出すことになると思いますが、常用している薬(頓用の鎮痛薬なども含めて)がある場合には持参は必須です。
災害の規模によりますが、最低でも一週間分以上は必要になると思われます。
普段から非常時を想定して、医療機関受診は手元の処方薬が完全になくなる前のタイミングにするのもいいでしょう。
かかりつけの医療機関に受診することが望めず、他所からの応援で駆けつけた医療チームに当分お世話になる可能性もありますので、お薬手帳も必ず持参してください(こちらもご参照を)。

なお避難所での生活は平穏時と異なり、歩行など運動量が低下し、プライベートな空間が減るために心理的負担が増すことが予想されます。
また止むを得ないことですが、食糧事情も非常食をはじめ、おにぎりやパン、菓子などの栄養バランスが偏ったものになってしまいます。
高血圧や不整脈、糖尿病など生活指導が必須な疾患を抱える方は、普段から病状のコントロールに努めることで、非常時の病状増悪リスクを減らしましょう。

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