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2018年11月17日 (土)

膝関節に水が溜まった場合:抜いても癖になりません

膝関節の痛みを訴える患者さんに、時々関節が腫れて中に水が溜まっている場合があります。
原因としては急な運動量の増加による負担、変形性関節症(加齢や外傷後の関節変形)、痛風や関節リウマチなどの内因性疾患、近年では稀ですが細菌感染などがあり、診察による鑑別が必要です。
高齢者の増加により、原因なく関節が腫れる偽痛風を診ることも最近増加しています。

診断をつけるにはX線写真をはじめとする画像検査や内因性疾患の鑑別に用いる血液検査だけでなく、膝関節に針を刺して溜まっている液体を抜き、内容物(菌や結晶など)の検査を要する場合があります。
なお痛風では尿酸ナトリウム、偽痛風ではピロリン酸カルシムの結晶が検出されます。

時々患者さんから「膝の水を抜くのは癖になるのでよくない」と言われますが、実際には抜いたために余計に腫れることはありません。
水を抜かないでおくと、腫れた関節をあまり使わなくなるので、周囲の筋力が落ちる可能性が高いです。
また腫れるほど増えた関節内の液体には、炎症や関節軟骨を壊す成分が多く含まれていますので、放置することはデメリットが大きいです。

毎日のように針を刺すのは、滅菌操作を十分に行っても針を刺すことによる感染のリスクを増やすので好ましくないのですが、関節内の水は放置せず、関節が腫れる原因を調べて適切な治療や対処を行うことが大切です。

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