母指CM関節症:痛み軽減の工夫
母指の付け根のさらに付け根の関節(写真一枚目の赤丸部分)が変形して痛むのが母指CM関節症であり、基本的には患部安静や装具使用などの保存的治療が行われます。
当院のような診療所に受診される方の場合は、痛みはあるけど動かせて、なんとか日常で使っている、という症状レベルの方が多いです。
この母指CM関節は、ものを母指と他の指でつかむ際に、写真一枚目のように全ての関節を伸ばしてつかむと、指先の圧力の10倍以上の力がかかることが知られています。
そこで写真二枚目のように母指のIP関節(第一関節)を曲げてつかむと、CM関節にかかる圧力を軽減させることができるため、痛みが緩和されます。
本疾患で悩んでいる方は、ぜひお試しください。
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