変形性関節症や関節リウマチによる関節変形は早期から発現します
近年はX線撮影(レントゲン)以外の画像診断が容易に利用できるようになり、骨以外の変化について超音波やMRIで詳細に確認することが可能です。
特に超音波は外来で手軽に検査できるので、形状変化や炎症性反応(血流の増加)を捉えやすいです。
膝関節の内側に痛みがある50歳以降の患者さんで、X線写真が変化に乏しくても、超音波で靭帯周囲の腫脹や血流増生、半月板の変化を確認することが多く、この場合には変形性関節症のごく早期の所見が存在していると診断されます。
X線写真のみで判断するより10年単位で早期に変化を確認できることになります。
関節リウマチの指関節などの変化においても早期に発現することは同様で、こちらは発症後1年以内に関節変形がX線写真で確認できるくらいに生じていることが多いです。
昨今の関節リウマチ治療では病状進行抑制効果の高い薬剤が用いられて、高度な関節変形を生じる前に病状を安定させることが可能になっていますが、一度変形した関節を発症前の状態まで戻すには至りません。
どちらの疾患においても、一度すり減ってしまった関節面の軟骨の回復は現時点では困難な場合が多いです。変形性関節症の予防のために若いうちから筋力や柔軟性低下の予防および体重増加の抑制、関節リウマチにおいては早期診断治療開始が重要です。

